ファクタリングとは〜仕組みやメリット・デメリット、利用が増えている理由などを解説〜

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ファクタリングは事業者の資金調達方法の1つです。事業者が取引先に対して保有する売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却することで、取引先からの入金を待たずに早期に現金化することができます。金融機関からの借入と比較して手続きのスピードに大きなメリットがあります。最近ではWeb上の手続きだけで進められる面談不要のオンライン・ファクタリングの仕組みが広がり、さらにスムーズかつスピーディに資金調達ができるようになっています。

この記事では、ファクタリングについて、さまざまな資金調達手法の中での位置づけや、活用する企業が増えている理由、仕組みやメリット・デメリットなどを分かりやすく解説していきます。

ファクタリングとは

ファクタリングは、事業者の資金調達方法の1つです。

事業者が資金調達を行う方法には大きく分けて、①負債を増やす、②資本を増やす、③資産を売却して現金化する、の3つの方法があります。

負債を増やす代表的な方法には金融機関からの借入れがあります。資本を増やす代表的な方法には増資があります。ファクタリングは、「資産を売却して現金化する」資金調達方法の1つで、具体的には事業者が保有する売掛債権(請求書)をファクタリング会社に売却して資金を調達する方法です。

保有する資産を売却して資金を調達する方法には、土地や建物などの不動産を売却して資金調達する方法や、機械設備や商品在庫などの動産を売却して資金調達する方法もありますが、ファクタリングは事業者が取引先(販売先)に対して持つ「売掛債権」を売却して資金調達する方法です。

「掛け売り」は多くの事業者間取引で行われている決済方法で、企業規模を問わず、多くの企業が売掛債権を保有しています。金融機関からの借入れの際に担保に差し入れられる資産や売却対象となる遊休資産があまり多くない中小事業者にとって、売掛債権の売却による現金化は有力な資金調達方法といえます。

例えば、商品を仕入れて販売する事業の場合、商品の仕入代金の支払日と販売代金の回収日のギャップで発生する運転資金のコントロールが資金繰りの重要なポイントになります。販売先からの販売代金の入金が先になったり、注文が急に増えたりすると、急ぎの資金調達が必要になります。

このような場合に、販売先への売掛債権をファクタリング会社に売却し、本来の支払期日より前に現金化できれば、資金繰りをコントロールすることができます。スピード対応が求められるケースでは、金融機関での借入では間に合わないこともあり、ファクタリングを検討する意義があります。

中小企業やスモールビジネスに適したオンライン・ファクタリング

クラウドやモバイルの普及で、新しく事業を始めるハードルが下がり、多くの事業領域でスモールビジネスが広がっています。こうした新しい事業者にとって、資産の蓄積が進まない段階であっても、保有する売掛債権を売却することで資金調達できるファクタリングは相性が良く、活用が広がっています。

最近では、面談不要でWeb上の手続きだけで、即日から数日で売掛債権(請求書)の売却と資金提供が完結する「オンライン・ファクタリング」を提供する会社も増えており、少額をスピーディに調達したい中小企業やスモールビジネスの事業者にマッチした仕組みといえます。

事業者がファクタリングを検討するシーン

①急な資金需要への対応

(掛け売りによる)販売の増加に伴い、仕入資金や経費など売掛債権の回収に先行して支払うべき費用が増加する場合や、販売先の入金が先になったりするなど、急に資金が必要となる場合

②売掛債権の入金まで時間がかかる

売掛債権の回収期間が長い業界や取引先に商品・サービスを販売する場合

③金融機関からの借入れ以外の資金調達がしたい

バランスシート上の負債を増やすことなく資金調達がしたい場合

ファクタリングの大きなメリットは即日から数日で資金調達できるスピードです。また、ファクタリングと金融機関からの借入では審査方法や会計処理が異なるため、借入以外の資金調達を行いたいときに、ファクタリングは有効な方法になりえます。

ファクタリングの審査

ファクタリングは借入ではないため、事業計画書の提出や担保の提供は必要ありません。販売先の信用力が重要な審査対象となり、審査期間は数日から1週間程度で、スピーディな資金調達が実現できます。

ファクタリングの手数料

ファクタリングには手数料がかかります。売掛債権をファクタリング会社に売却すると、そこから手数料などを差し引かれた代金が支払われる形になります。相場は1%~15%程度で、実際の手数料は利用者や販売先の信用度、売掛債権の支払期日までの期間や売掛債権の額面額などによって異なります。

売掛金(請求書)を売却する方法には2種類あります

2者間ファクタリング

資金調達したい事業者と、ファクタリング会社の2者間で契約するのが2者間ファクタリングです。

2者間ファクタリングの場合は、通常は取引先に対する債権譲渡通知は不要であり、売掛債権の回収も引き続き事業者が行うことになるため、ファクタリングを利用していることが取引先に知られず、売掛債権の支払い方法を変える必要もありません。また、2者間の合意で進められるため、資金化をスピーディに実行することができます。

2者間ファクタリングの大まかな流れは以下の通りです。

①    自社から取引先に商品又はサービスを(掛け売りで)販売する

②    自社からファクタリング会社に売掛債権(請求書)の買取りを申し込む

③    ファクタリング会社が審査を行い、審査結果と買取条件(手数料)の提示を受ける

④    買取条件に合意したら、ファクタリング会社に売掛債権(請求書)を売却するとともに、ファクタリング会社から売掛債権の回収委託を受ける

⑤    ファクタリング会社から手数料を引いた代金を受け取る

⑥    取引先から売掛債権を回収し、速やかにファクタリング会社に支払う

 

3者間ファクタリング

3者間ファクタリングは、資金調達したい事業者、ファクタリング会社、取引先の3者で契約をする方法です。

①    自社から取引先に商品又はサービスを(掛け売りで)販売する

②    自社からファクタリング会社に売掛債権(請求書)の買取りを申し込む

③    ファクタリング会社が審査を行い、審査結果と買取条件(手数料)の提示を受ける

④    自社からファクタリング会社に売掛債権(請求書)を売却する

⑤    自社から取引先に対して、売掛債権の売却を通知する

⑥    ファクタリング会社から手数料を引いた代金を受け取る

⑦    売掛債権の回収は、ファクタリング会社が直接行う

取引先に対する売掛債権譲渡の通知を経て、売掛金は取引先からファクタリング会社に直接支払われます。ファクタリング会社にとっては、2者間ファクタリングに比べて回収リスクが軽減されるため、手数料が安く設定される傾向があります。

デメリットとしては、取引先に対してファクタリングの利用が知られてしまうことと、取引先に支払先の変更を求める必要があることがあげられます。

 ファクタリング申し込みの際に必要な書類

ファクタリングを申し込む際に必要になる書類はサービスごとに差がありますが、多くは次のようなものです。

[利用者が法人の場合]

  • 商業登記簿謄本
  • 代表者の本人確認書類
  • 決算書類
  • 銀行口座の入出金明細
  • 請求書など売掛金を証明できるもの
  • 取引先との基本契約書

など

サービスによってはここに記載した以外にも必要になる場合もあります。過不足なく提出できるよう、確認しながら準備をしましょう

ファクタリングのメリット

①スピーディな資金調達

売掛金の支払期限に縛られず急な資金需要に対応できることがファクタリングの大きなメリットです。支払サイクルは取引先のシステムやオペレーションに組み込まれていることが多く、個別に早期化を依頼することは難しいケースがほとんどです。

ファクタリングを利用すれば、既存の支払いサイクルを変えることなく、柔軟に運転資金を確保することができます。多くのファクタリングサービスで、即日から数日での対応を行っており、金融機関からの借入に比べて、スピーディに資金調達することができます。

②取引先の信用リスクの回避

ファクタリングは売掛債権の売却であるため、販売先の信用悪化により売掛債権の入金が遅れたり、売掛債権が回収不能となった場合のリスクはファクタリング会社が負います。

③バランスシート上の負債が増えない

ファクタリングはバランスシート上の資産に計上されている売掛債権を売却して現金化する方法であるため、金融機関からの借入と異なり、負債が増えることはありません。

④赤字の場合も利用可能

金融機関からの借入の場合は、事業者の経営状況が悪化しているケースでは、そもそも融資の実行を断られたり、あるいは、融資の条件として担保や保証人の提供を求められたり、融資の際の利率が高くなる可能性があります。それに対し、ファクタリングの場合は、買取実行の可否は売掛債権の債務者(販売先)の支払能力が重要になることから、金融機関からの借入が難しい場合でも資金調達できる可能性があります。

ファクタリングのデメリット

①手数料がかかる

ファクタリングを利用するには手数料がかかります。相場は1%~15%程度で、実際の手数料は利用者や売掛債権の債務者(販売先)の信用度や売掛債権の支払期日までの期間、売掛債権の額面額などによって異なります。

スピードが早い半面、金融機関からの借入など他の資金調達方法に比べて、コストが高くなる可能性があります。資金調達の選択肢が複数ある場合には、スピードとコストを合わせて判断すると良いでしょう。

②調達できる資金が売掛債権の額面額の範囲

ファクタリングは、現在事業者が保有している売掛債権を売却して現金化するサービスであることから、資金調達できる金額は事業者が保有している売掛債権の額面額以下となります。また、売掛債権の債務者(販売先)の信用状況によっては売掛債権の買取りを断られたり、手数料が高く設定されたりするため、実際の資金調達額は売掛債権の額面額を相当下回る可能性もあります。

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※基本手数料に加えて、買取対象となる請求書の支払期限に応じて期間手数料が必要となります。

まとめ

ファクタリングは事業者が保有する売掛債権を売却することで、取引先からの入金を待たずに早期に現金化できるサービスです。即日から数日で資金調達できるスピードがファクタリングの大きなメリットです。ファクタリングには、債務者(取引先)に知られずに資金調達を実現できる2者間ファクタリングと、債務者に売掛債権の売却を通知する3者間ファクタリングがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

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資料ダウンロードhttps://sqkessai.sbi-bs.co.jp/pdf/invoicepurchase-serviceguide.pdf