【根本美保子】請求QUICKのリアルな感想を紹介します!実際に請求書を作成する流れもご紹介

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2022年3月にリリースされたばかりの、請求業務に特化した業務効率化ツールである請求QUICK。

個人的に、仕事で関わっているからという以上に、使ってみたい、気になる製品でありました。

なぜなら中小企業で経理に携わる自分自身もまた、請求QUICKのターゲットだからです。

とはいっても、自分で経営する超零細企業で経理めいたことをしている…というレベルですが(汗)。

そんなわけで、無料だしリリースされたら試してみようと思っていた請求QUICK。

せっかく始めるなら「実際に導入して使ってみるまでを、これから請求QUICKの導入を検討される皆さまのお役に立つようなレビューとしてまとめてみよう!」ということで、数回にわたって請求QUICK導入コラムをお届けしていきたいと思います。

「忖度なしに感じたことを書いちゃってください!(by夏川社長)」とのことでしたので、良かったこともそうでないこともリアルにお伝えしていこうと思います。

前段が長くなりましたが、まずは、ご参考までに私自身の会社の請求まわりの実情をご紹介します。

私は茨城県つくば市を拠点に、役員と従業員合わせてたったの4人という、小さな会社を営んでいます。

私以外は全員デザイナー。

当然、経理の専門スタッフはおらず、会社の中では自分が最もエクセルを見慣れているという理由で、コピーライターとしての業務の傍ら、請求業務など簡単な経理もしています(経理と呼べないほどの内容ですが…)。

ただ、普段使っている脳とは全然違う作業なので神経を使うし、時間もかかるので、通常業務を言い訳についつい腰が重くなり後回しにしがちです。

ちなみに私は、会社立ち上げ時からFreeeというクラウド会計ツールを使っています。

帳簿作成から決算までできる万能ツールですが、自分ですべてやるには結局知識も時間も足りず、帳簿のとりまとめは税理士さんに依頼しています。

そのため自分にとってのFreeeは、ほぼ見積書と請求書をつくるためのツールと化しています。

オーバースペックでもったいない使い方です。

だからこそ、請求QUICKが請求に特化したシンプルなシステムであることはとても魅力的でした。

請求書を作って消し込むことだけにフォーカスでき、余計なことに目がいかずに済む。

請求書作成を社内で気軽に共有でき、各案件の担当者に気軽に作成も依頼できる。

ひとりじゃないと感じられる、まずはそれだけで、後回しになっていた請求業務に前向きになれそうな気がしています。

こんな期待を胸に、まずは請求QUICKの導入検討者向けに開催されているオンラインセミナー「請求QUICKではじめよう①「経理のための かんたん 請求業務自動化セミナー」に参加してみることにしました。

※セミナーの申し込みは、請求QUICKのトップページにあるリンクから、氏名、メールアドレス、会社名、部署名と電話番号などを入力して送信するだけと簡単です。

ただ、私の会社には部署がないため、少し困って「部署なし」としました。同じような境遇の方のご参考になれば幸いです。

請求QUICKのオンラインセミナーに参加して、刺さった言葉。

まずは参加方法から。請求QUICKのトップページ右下に表示されているバナーリンクから、専用フォームで申し込みができます。

申し込みは開催直前まで可能で、参加は無料です。

セミナーはZoomウェビナーで行われますが、人はなぜかリアルなら忘れないのにZoomだとウッカリ出席し忘れてしまうことがあります……。

でもそこは「ウッカリをなくす」を掲げる請求QUICK。

開催前日と、開催1時間前に、申し込み時に登録したメールアドレス宛にリマインドメールを送ってくれます。

これが非常にありがたかったです。

Zoomでウッカリしがちな自分でも、無事に参加することができました。

セミナーの所要時間は約45分間です。

請求QUICKの概要やメリットの紹介などを、デモ動画を交えて講師の方がライブ説明してくださいます。

途中、講師からの質問に投票という形で回答したり、最後には質疑応答タイムがあったりと、ライブセミナーならではの参加感もあり、あっという間の45分でした。

講師の方のお話で特に共感したのは、「ITで解決できることはITに任せて、自分のスキルを活かせる時間を増やしましょう」という言葉。

小規模企業の場合、他の業務と経理を兼務している方も多いと思います。

また、経理まではいかずとも、請求業務を経営者が自分で行っているケースもよくあると思いますが、なかなか時間がとれずロスタイム(残業とも言う)になだれ込むことが多いのではないでしょうか(私はそうです)。

負担を感じつつも、経理専任者を雇用するほどの業務量も余裕もないし……と。

そんな、ジャブのように効いてくる日常の負担感を、ITの力で軽くしてくれるのが請求QUICKなのだ!と、とても心強く思いました。

また、使う頻度は高くないと思いますが、支払いの督促メールを送るという心理的に重い作業を、請求QUICKを通じて簡単にできることを知れたのも、地味に心惹かれたポイントでした。

自分で督促するよりも、間接的に督促できるのはだいぶ気が楽になりそうです。

結論。請求QUICK、やっぱり頼れそう!

請求QUICK、申し込んでみました。

はじめに申し込みの流れです。

これはもう簡単としか言いようがないです。

まずは請求QUICKのトップページ右上のオレンジ色のボタン「無料ではじめる」をクリックします。

そして、入力フォームに「名前」「メールアドレス」「電話番号」「会社名」を入力したら「無料ではじめる」ボタンを押すだけ! お申し込みが完了しました ありがとうございます! こんなメッセージが表示されれば、無事に申し込み完了です。

いやほんと、これだけなんです。スッキリした流れで、迷うことなくとても簡単です。

この時点でクレジットカードなどの支払い情報の登録が必要ないのも、ライトでGOODです。

このあと利用を始めるには、後日請求QUICKから届く「アカウント発行のご連絡」というメールに記載されたIDとパスワードが必要になります。

アカウント発行メールは申し込み後2営業日以内に届くと書かれてしましたが、参考までに私の場合は翌日に届きました。

ちなみに、入力フォームの左側に「最大3ヶ月無料ではじめられます」というメッセージがありますが、3ヶ月経ったら誰でも料金が発生するわけではありません。

ユーザー数の上限(5人まで)、請求書発行枚数(月50枚まで)を超えない限りは3ヶ月後も無料で使い続けられます。(2023年7月より、ユーザーの上限数がなくなりました。ユーザー数を気にせずご利用いただけます。)

月額料金については、請求QUICKのホームページの「料金シミュレーション」で簡単に試算することができます。

https://seikyuquick.sbi-bs.co.jp/install-pricing/

請求QUICKは主に中小企業を対象としたサービスとなっていますが、「傾向を調査して多くの企業が「無料」で使えるような料金設定にしました」と、以前、開発担当の方がおっしゃっていました。

実際、小規模の企業であればほぼ無料の範囲に収まるのではないでしょうか。

私は余裕で収まっていました。 無料に手軽に試すことができる請求QUICK。

迷うならまずは「無料ではじめる」がおすすめです!

請求QUICKで請求書を作ってみました!

続いて、実際に請求QUICKにログインして請求書を作成してみます。

使い勝手はいかに!? まずは、請求QUICKからのアカウント発行メールに記載されたログイン情報を入力し、管理画面へ。

余計な装飾がなく、やりたいことにすぐアクセスできるシンプルな画面デザイン。

右上の目立つ位置に「作成」ボタンがあり、すぐに請求書作りができるようになっています。

請求書作りは簡単で、フォームに沿って入力していくだけ。初見でも10分もかからずに作れてしまいました。

印象的だったのは、請求書作りのついでに取引先情報や自社情報、請求明細(内訳)、振込先の口座情報などをマスター登録できること。

これについては、リリース前からSBIの開発担当の皆さまから「ながら作業ができるのが強み!」という言葉をよく伺っていましたが、実際に使ってみてこそ、その便利さを実感できました。

請求書を作りながら、簡単な初期設定もついでにできてしまうような作りなので、無駄がなくてとても快適です。

さらに、振込先口座を入力すると、同時に請求書印字用に「以下の口座にお振り込みをお願いします。(口座名)」という感じでお決まりの文章も自動作成してくれます。

この文章は自由にアレンジできるのもポイント。ついでに備考欄でおなじみの「恐れ入りますが、振込手数料は貴社にてご負担をお願いいたします。税率の*印は軽減税率対象品目であることを示します。」も自動で入力されています。

こちらの文章も、もちろんアレンジ可能。

私の会社では、業種的に軽減税率対象品目がないため、「税率の*印は軽減税率対象品目であることを示します。」の部分は割愛しました。

必要な請求情報を入力したら、あとは発行方法(6種類から選べます)と回収方法、最後に承認・発行経路を選んで保存すれば請求書が完成!

最後の「承認・発行経路」は、請求QUICKの目玉機能でもあります。

すぐに発行したい場合は「デフォルト」を選んでおくだけでOKですが、上長や経理担当者などの承認フローがある場合は、歯車マークの設定画面で独自の経路(複数も可!)を作成しておけば、必要なものを呼び出すことができます。

ここまで設定したら、とりあえず保存! プレビューで実際の請求書になった状態も確認できます。

下書き状態の時には左上に「DRAFT」というスタンプが表示され、視覚的にも状態がわかりやすくなっています。

見慣れたシャチハタライクなデザインのスタンプなので、紙の請求書を扱っているような感覚も得られるのがいいですね。

一点、ちょっと寂しいのが、請求書のデザインテンプレートが1つしかないこと。よりシンプルなものや、ちょっとデザイン性のあるものなど選べるといいなと思いつつ、複数の担当者が関わることが前提のサービスなので、作成者の好みでテンプレートが変わるのも微妙なところではあります。

請求QUICKで、請求書を発行してみました!

作成した請求書を実際に発行してみます。

サクサクとした使用感で、あっという間にできちゃいましたが…! 請求書の発行は「承認申請」ボタンから行います。

今回の請求書では、承認・発行経路をデフォルト設定(社内の承認なしですぐに発行できる)にしていたので、「承認申請」後にどんな挙動になるのか少し不安でしたが、やってみるととても簡単でした。

承認申請をクリック→発行をクリック。以上で完了。(請求書に印影や会社ロゴなどを表示させたい場合は、予め画像を登録しておくのをお忘れなく!)

請求QUICKは社内横断で請求書を作るのにとても便利なサービスですが、承認フローなしでシンプルに請求書を発行するだけでも、ストレスフリーに使えることがわかりました。

また、請求書の発行方法は、全部で6種類用意されています(請求書作成時に選びます)。

「PDFダウンロード」「PDFファイル付きメール」「リンク付きメール」「郵送代行」「PDFファイル付きメール+郵送代行」「リンク付きメール+郵送代行」と、請求書の送付手段が過不足なく揃っています。

請求書の送付方法は、取引先の希望によるところが大きく、すべて自社ルールというわけにもいきません。

豊富な選択肢から柔軟に発行方法を選べるのは、嬉しいポイントです。

今回、ほぼ初見で作業を行いましたが、シンプルかつ洗練された操作感で、特に迷うことなく発行までサクサクと進めることができました。

ぜひ欲しいなと思ったのが、見積書や納品書を作れる機能です。個人的には見積書の項目をそのまま請求書に流用することが多く、見積書・請求書・納品書はかなり密につながりあっている書類になっています。

そのため、見積書・請求書・納品書を請求QUICK上でまとめて作れると、作業も管理もより便利になりそうです。(請求QUICK様、ぜひご検討いただけたら嬉しいです)

請求QUICKのマネールック機能をお試し!

これまで請求書作成・発行までを体験してきましたが、今回は請求に対する入金消込を行うための準備を行います。

請求QUICKには複数の銀行口座と連携できる便利な機能があり、予め口座情報を登録しておけば、消し込み作業が劇的にラクになるようで——

請求情報と入金データの照合作業。請求書の量が多くなるほど、面倒さに拍車がかかる作業だと思います。

私の会社は規模が小さいのと、毎月の請求の量もそこまで多くないので、正直嫌になるほどの負担感はありませんが、その分油断してため込んでしまい、入金がなかったことに数ヶ月後に気づく…という失態を晒したこともありました(我ながら最低です)。

しかも、ためこんでしまった入金情報を消し込んでいくのは、とても気が重いです……。

請求QUICKには、同じSBIグループが提供するサービス「MoneyLook」(※)を使った、銀行口座情報の自動連携機能があります。

ネット銀行やネットバンキングサービスを利用していることが前提とはなりますが、銀行口座を登録しておけば、口座の明細情報を請求QUICKに自動で読み込むことができます。

口座はいくつでも登録可能です。

※MoneyLook:銀行やクレジットカードなど、複数の金融機関口座を一括管理できるアカウントアグリゲーションサービス。

ほぼすべての国内銀行の法人・個人口座に対応。

個人的には、メインバンクにしている都市銀行のネットバンキングサービスが有料で、かつ絶妙に料金が高いため、ケチって契約しておりません…(恥)。

そこで、サブで使用しているネット銀行の方を登録し、これを機に請求書の振込先口座もネット銀行を指定しておきました。

さて、口座情報の登録は数分で完了! 試しに「自動明細取得」をクリックすると、口座の入金明細が瞬時に読み込まれてきました。

過去1年分くらいのデータが読み込まれましたが、まだ入金がなかったので、とりあえずすべて「消込対象外」に。スッキリとした状態になりました!

これで入金消込作業に向けた準備は万端です。

請求QUICKで入金チェック&消し込んでみました!

請求書の作成から発行、そして振込先銀行口座情報の自動連携も完了し、あとは取引先からの入金を待つばかり。

……という状態でしばらく経ちましたが、ふと自動明細取得をしてみると無事に入金情報が表示されていました。

またもや、あまりに簡単すぎてあっという間に終わってしまいそうな入金チェック。

自動明細取得で表示された未処理の入金情報を選び、消込対象の請求情報を選択(AIのチカラで自動で候補が出てきます!)。

そして、消込確定をクリックすれば終了です。

目玉焼きを作るよりも簡単です。

しかも速いです。

シンプルな画面、機能もシンプルであり、ほぼ迷う余地のない操作性。

欲を言えば、請求や入金のデータをグラフ表示で見たい、など派生機能への要望は使う人によって様々ありそうですが、とにかく「請求する」ということについて、シンプルにど真ん中の機能を丁寧に作ってくださっていることに、まず感謝です。

…とともに、機能が絞られていてシンプルだからこその取っつきやすさが確実にあるので、請求や消込に対して腰が重くなりがちな多忙な片手間経理の方にも、とても向いているサービスだと感じました。

また、銀行口座連携では、ネットバンキングの便利さを改めて実感することができました。今まで入金口座はネットバンキング未契約の都市銀行(月額利用料がもったいなくて…)にしていましたが、今回初めてネット銀行を入金口座に指定してみました。

結果、入金チェックから入金消込までPCの前で完結できるのが、ラクすぎてもう戻れそうにありません。

請求QUICK継続利用の申し込みをしてみました!

今回は、請求QUICKの便利機能の一つである「クレジットカード請求」の導入に向けて継続利用の申し込みを行いました。

申し込み手続きは、ログイン後の管理画面上部に出ている「継続利用の申し込み」から行えます。

書類の郵送などは必要なく、すべてWeb完結でできるので気楽です。

事前に準備しておくものは、会社の法人番号、代表者の生年月日、担当者の連絡先、それから請求QUICK利用料の支払いに使うクレジットカード情報と、クレジットカード売上料金の入金先口座情報。

ハードルの高い書類は特にないですね。

上記情報を用意したら、申し込みフォームの項目に従って入力していくだけ。

5分もかからず完了できます。

申し込み完了後は、サービスはそのまま使えますが、クレジットカード請求の導入には「クレジットカードの加盟店登録審査」が必要。審査が完了すればクレジットカード請求が使えるようになります。

審査期間はVISA / Mastercardが3〜6営業日、JCB / AMEX / Dinersが8〜12営業日。審査結果は別途メールで連絡があります。

クレジットカード請求は請求QUICKに標準搭載されている機能のため、申し込みの時は必ず申請が必要になります。

ただ、もし審査に落ちても請求QUICKはそのまま利用できますし、審査に通った場合でもクレジットカード請求機能を使うかどうかは自由意思。

逆にクレジットカード請求の機能を使わなければ、基本的にはほぼ無料で使い続けることができるのは、請求QUICKの大きな魅力。

クレジットカード請求機能も無料で使えますが、決済手数料がかかります。

請求QUICKのクレジットカード請求の決済手数料は、VISA / Mastercardが1.95%、JCB / AMEX / Dinersが2.50%と、かなり優しめの設定になっています(特にVISA / Mastercard!)。(※1)

特に卸商材を扱う会社など、比較的低額の請求がたくさんあるような会社の場合、顧客側の利便性が高まるのはもちろんですが、入金管理がよりしやすくなったり、与信リスクが軽減できたりと、売り手側にもメリットが大きそうです。

…さて、ずっと画面上部に出ていた継続申し込みのアラートが消え、いよいよ本格的に請求QUICKユーザーに仲間入り。これからも無料の範囲で使えそうですので、気軽に続けていきたいと思います。


※1 2024年6月3日以降に継続利用のお申し込みをされたお客様は新料率(全ブランド一律で~2.24%)の適用となります。

コピーライター。茨城県つくば市を拠点にデザイン会社を経営しています。ローカルな視点とマクロな視点、両方を意識しながらブランドづくりやコンテンツづくりをしています。そんな業務の傍ら、税理士さんに助けていただきながら、いつまでも不慣れなままの(汗)経理仕事に奮闘。ストレスフリーを夢見て、請求QUICKお試し中です。